オープンカー乗りの独り言-10秒の快感-

電動オープントップでいつでも気軽にオープンカーライフ。

「高速道路を降りて最初の信号で止まった時、10秒でボクは青空を手に入れた。」

ボクのオープンカー(本当はロードスターというべきだが)は2005年製。

決して新しくもないし、かと言って特段古いというわけでなくもちろんクラッシックカーには程遠い。

アルピナロードスターはボクにとつて2台目のオープンカーで、1台目は1991年の空冷ポルシェだったから
こいつに比べたら圧倒的に現代のクルマに近いと思う。

ポルシェもボクの乗っていたType 964からフル電動で開閉するようになっていたのだけど、オープンにするには
少々儀式が必要だった。

まず最初にサイドブレーキを引きエンジンを切る。
そして左手でキーをONの位置に再度回し幌を開ける準備をする。

次にここからが大切なんだけど・・・
この時のポルシェ911カブリオレは(2002年まではBoxterもそうだけど)リアスクリーンが
ガラスではなくてアクリル製のため冬場に幌を開けるとスクリーンが傷んだり最悪割れてしまうことがあった。

そんなわけで、フロントシートを前に倒して上半身を決して広くない911のリアシートに押し込み
車幅いっぱいの大きなジッパーを外してアクリルのリアスリーンをシートの隙間に先に仕舞いこんでおく。

それからようやくセンターコンソールのロッカースイッチを押してソフトトップのオープンとなる。

開閉時間そのものは決して長くないが(正直まともに何秒か測ったことはない)、一連のこの儀式には電動フルオープンという
イメージからは程遠い煩雑さとある種の気合いがいった。

964 cablioret
でもこのスタイルは何者にも代えがたい価値がある。

そして2台目のALPINAロードスター(BMWの初代Z4)は走行中こそオープンには出来ないが
止まってさえすればサイドブレーキを引かなくても、もちろんエンジンを切らなくてもオープン作業が可能だ。

もちろんリアのガラススクリーンは熱戦入りで後方視界も問題ないし、なんといってもわずか10秒でクローズドから
フルオープンに返信する。

これより開閉時間が短いオープンカーは世界でただ1台、ホンダs2000(こちらは確か9秒!)だけだと記憶している。

10秒なら信号が変わった瞬間でなくても、信号がそろそろ変わるかな?というタイミングでも十分間に合うのだ。
(オープン作業がスタートしていれば走りだしても継続してオープン作業が進められる)

これがハードトップで耐候性がよくなった現行Z4(e89)だと20秒ほどルーフオープンに要する。
わずか10秒差と思うかもしれないけど、これだと信号で止まった瞬間にオープン作業をスタートしないとやや心もとない。

もちろん逆も早い!

雨がふりだした時など10秒の差は想像以上に大きい。。。

このクルマに乗り始めてからこの10秒の快感がボクのオープンカーライフに少なからず影響をおよぼしていることは間違いなさそうだ。

Youtubeでオープンカーのルーフ開閉時間の動画がありました。
Z4はないけどソフトトップ2シーターのBoxterが17秒、ハードトップのSLKが20秒位です。


4 コメント
  1. 2014年9月7日
  2. 2014年9月7日
  3. 2014年9月8日
    • 2014年9月9日

onigon にコメントする コメントをキャンセル

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください