オープンカー乗りの独り言・・・複数のクルマとの生活を考えてみた(完)

ミシュラン1つ星の蕎麦を食べながら、2台持ちの理想と現実について語り合った。

奈良吉野、ミシュランの星を4年連続で獲得したというお蕎麦屋さんにミシュランタイヤを履いた3台のドイツ車でボクタチは向かった。

MOCOさんが事前に予約を取ってくれたのだが、13:30からというちょっと遅めのスタートのため、京滋バイパスの笠取からGONさん先導で滋賀、三重、奈良の快走路を走ってオンタイムで到着。

アルピナロードスターは黄色いちょっと古めのポルシェへのボクの移り気を察したのか、それともボクの体調が悪かったのか、ちょっとじゃじゃ馬の片鱗を見せドライバーをためした。

「ちょっと今日は乗れてないな」と思いながら、砂のういたコーナーでテールを流したりしながらお蕎麦屋さんに到着。

本来蕎麦屋で長居は無用なのだが、ここでは精進料理を交えたコースを1時間半ほどかけてゆっくり頂いた。

蕎麦の話はまた別の機会にするとして、つまみはいつものようにクルマの話である。

そしてボクが今回の993カレラ4との経緯を話を切り出した。

そもそも我が家にはアルピナロードスターsの他にもう一台クルマがある。

公共交通機関の発達した(わが家は駅まで8分ほど)都会(それなりに)で2台のクルマを持つことじたい非効率である(最初に書いたようにそれなりにいろいろとクリアーしなければならない条件もある)。

そんな非効率な状況でさらに20年近い前の古いクルマの購入を考えたのはどう考えても普通の感覚でないことは確かだ。

ただGONさんはポルシェ987ボクスター(MT)とアルピナB3Sカブリオレ(AT)という2台のドイツ車(他にもあるようだが)、MOCOさんはポルシェ964カレラ2(AT)とアルファ147GTA(MT)とドイツ車とイタリア車の2台持ちの先輩である。

しかもどれも3.2L以上の6気筒エンジンを搭載する250馬力以上のクルマで、今のエコ社会でこれまた普通の感覚でない。

しかし普段からよく話ているのだが、二人とも1台に絞りたいと言っている。

じゃあどちらか1台を残して1台に絞るのかと普通は考えるところだが、クルマ好きの考えることはこれまた普通の感覚ではない(この話はどこまで書いていいかわからないので普通でないということで詳細はやめておこう)。

ただGONさんのブログをご覧の方はうすうす感づいているかと思うが、圧倒的に今はボクスターがお気に入りのようである(言ってしまった)。

あれほどアルピナ・ALPINAと言っていたが、所有した今ではどうやら呪縛から解き放たれたようで冷静に今のクルマの好みが鮮明になったようだ(だからといってボクスターというわけでもない)。

クルマの価値はいろいろあって、豪華なもの、馬力の大きなもの、快適なもの・・・GONさんにとっては「走って楽しい」のが一番大切ということだった。

片やMOCOさんはこれまでクルマにはある程度の実用性を求めて選択してきたようだが、ここに来てどうやら趣が変わってきたらしい。

どうせ趣味のクルマだから優先すべきところが違うということがわかったと。

そんなMOCOさんも「走って楽しい」が一番大切で次はMT、あとはオープンにしようかどうか?などと宣っている。

つまり50を過ぎたボクタチの今のカーライフはステキな道や美味しいものを求めて走ること。

そしてそこへのアプローチにはいい道、いい友、いいクルマが必要だということ。

今更ながらだけど、ボクが964カレラ4カブリオレからアルピナロードスターSに乗り換えた理由は「今は走りたいんだ」という気持があったからだということを思い出した。

今でもサマーイエローの993カレラ4には未練がある。

でもそれを持つだけのいろんな条件が整わない状況で所有することはいずれ2台持ちのネガティブな面で悩むこともあるかもしれない。

アルピナロードスターS

夕暮れの針テラスの駐車場で夕日のちょっと赤みを帯びたアルピナブルーのロードスターをながめながら、あらためて「ステキなクルマ」だと感じた。

そして初めてクルマをもった時「こいつといろんなところを走りたい」という単純だけどステキなあの時ようなクルマとの付き合いをするためにこのクルマを選んだことを。

帰りの高速道路を低めのギアでエンジンのフィーリングを味わいながら、来年はこのクルマでどこに行こうかと考えながらアルピナロードスターSの走りを楽しんだ。

 


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