AUDI S1 ふたたび

月末にAUDI S1を西宮のディーラーで試乗してきました。

AUDI S1は6月に一度試乗しているのだが、その時の印象がいい方に変わらないか?と期待して再度乗ってみた。

すでにTWINGOを手放しているので、今回の試乗はかなり本気モードだったが、結論からいうと前回の試乗の印象を大きく変えるには至らなかった。

夕方6時過ぎの訪問で、なおかつロードスターSで乗り付けたので冷やかしかもと思ったのかもしれないが、久しぶりのAUDIのショールームの印象は今ひとつだった。

S1の試乗車(赤色)があったので、試乗したい旨を伝えるとスポーツモデルのセールスマン(名刺にはハイエンドエキスパートセールスとあった)が来て対応をしてくれた。

時間も時間なので早速乗り込み(助手席にセールス、後部座席には奥さんとワンコ)スタート。

相変わらず軽いステアリングとクラッチで、Sとは言えスポーツモデルと言う印象は希薄だが、これがAUDIの雰囲気なのかもしれない。

走りだすなりハイエンドエキスパートセールスの彼がひとこと「普通でしょ」と。

じっさいかなりスポーツカーに興味がある方がこれまで何人も乗られたが、みなさん期待が大きかったのか「普通のクルマ」というのが大方のコメントだったとのことだ。

そしてマニュアルに乗りたい人にはいいかもしれないでしょうが、スポーツカーとして期待するとちょっと違うとも言われた。

アルピナロードスターSなんかで行ったからか?先制パンチを食らったような感じだったが、かえってそういう本音のコメントをセールスからもらえたのは好印象だった。

走行モードを自動にしていると極めて乗り心地もよく(スポーツにしても全然快適)、エンジンも刺激的ではない。

AUDIらしいクールな印象といえばそれまでだが、やっぱり「普通」な感じは否めない。

いぜんENGINEの編集長をしていた鈴木正文さんのコメントで「このクルマの唯一の弱点はエンジン」と書いているが、ボクも同感だ。

フラットで強力なトルクで気が付くと結構なスピードに到達するが、なにしろレッドゾーンが6500でせいぜい回して6000回転くらいまでと、ターボモデルとは言えスポーツモデルとしては物足りない感じだ。

クルマはエンジンが大切というボクの価値観でみると、やっぱりS1が今ひとつささらないのはエンジンのせいかもしれない。

実はボクがS1がいいなと思ったきっかけは2013年に333台だけ限定生産されたA1 quattro

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正規では輸入されずに、わずかだけ並行で入ってきているらしいがほとんどお目にかかることはない。

その並行業者のブログで「A1クワトロはガンダム、S1は量産モデルのジム」と書いてあったのが面白かったが、少なくともA1クワトロのレッドゾーンは7100回転でS1とは全く別のエンジンチューンであることがわかる。

それと、S1はブレーキの印象がいまひとつよくなかった。

これはAUDI全体に共通するボクのイメージなんだけど、これがなんとなくAUDIに縁が無い理由かも知れない。

試乗中ハイエンドエキスパートセールスの彼にA1クワトロに興味があることを話したが、どうやら西宮のディーラーでもメンテナンスで来たようで、その時の彼の印象はやはり外見ほど激しいクルマでなかったというコメントを聞けたのもよかった。

貴重なこのサイズのマニュアルトランスミッション車で、どうしてももう一度試して見たかったのだが前回の印象と全く変わらない結果に終わった。

沢村慎太朗さんの試乗記事でS1を「佳作」と書いていたが、残念ながらその言葉にボクも同感である。

ちなみにハイエンドエキスパートセールスさんにRS出るのかな?と聞いたら「でないでしょう」とひとことで終わった。

どうやらAUDIには当分縁がなさそうである。

 

 

 


4 コメント
  1. 2015年8月6日
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  4. 2015年8月6日

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