› ガンと共に生きるブログ › 女性特有のがん › 卵巣がん【初期症状 ... タグ : ガン・癌 ・がん 病気 卵巣がん. 卵巣チェックもして欲しいと思い ブログを書き始めました。 現在、抗がん剤治療中です。 このブログは、 「がんばって治します!闘います!」的なブログではありません。 勝ち負けではないと思っているか … 卵巣は「沈黙の臓器」と言われているほど、自覚症状が出にくい臓器。若い女性に増えている「卵巣嚢腫(卵巣のう腫)」の初期症状と、検査で腫瘍が見つかった場合の悪性腫瘍か良性腫瘍かの診断方法について、現役の産婦人科医が解説します。 初期症状が分かりづらいため、早期発見が非常に困難な上に進行が早く、きわめて予後が悪いとされる膵臓(すい臓)がん。30代や40代、男性も女性も、中には20代という若さで発症する方もいます。そんな膵臓がんと向き合う闘病記ブログをまとめました。 子宮癌のほとんどが、癌がまだ子宮体部に限局している初期段階で診断される。子宮および卵巣の摘出手術に加え、局所再発の予防策として、リンパ節郭清(リンパ節の摘出)や外部照射(ebrt)もしくはその両方を施行する医師もいる。 同じカテゴリー(女性特有のがん)の記事. 卵巣癌 ブログ . 小児がんの発症率はおよそ1万人に1人とあまり高くはありませんが、そのため小児がんの専門医も少ないのも現状だそうです。 ※ 骨肉腫の初期症状について知りたい方は、ブログテーマの 「初期症状」をごらんください。ただしあくまでも娘の場合です。 卵巣癌はどのステージ、組織型であっても、腫瘍を完全に摘出することが予後の改善につながります。そのため、腫瘍が子宮、卵巣以外の臓器に浸潤していれば、上腹部であっても他科の医師の協力も得て積極的に摘出するよう努めています。 卵巣癌の症状. 「沈黙の臓器」といわれるほど、初期症状が出にくい卵巣。自分で異変に気づくころにはかなり進行してしまう可能性があるので、卵巣がんはしっかりと検査を受けておくことが大切です。考えられる自覚症状と検査法について産婦人科医が解説します。 卵巣がんの症状はどんな? 自覚症状の有無によっては初期のがんを発見するのは至難の業のようですので、婦人科の検診を日々意識しておくと、卵巣がんを早期発見につながります。 もし見つかった場合、卵巣がんは大まかに分けて2種類があります。 すごい 卵巣がん 参照. 卵巣は腹腔内(お腹の中)にあること、また自覚症状が乏しいことから卵巣がんが発生してもなかなか早期診断が難しいがんです。. ガンに侵された方の卵巣は、平常なら小指の先ほどのものが8cmの大きさに腫れていました。 手術に要した時間は約10時間でした。 卵巣がんは、静かです 卵巣がんは殆ど症状もなくサイレントキラーと言われ、分った時は手遅れが殆どの癌です。 卵巣・卵巣癌について 卵巣は、子宮の両側につながっている卵管(卵管采)の先に位置し、通常だと親指大の楕円形の臓器です。 閉経までは卵巣の機能として女性ホルモンが分泌され、卵子を発育、放出しま … 卵巣癌は沈黙の臓器と言われているだけに、自覚症状がほとんどありません。 . 「卵巣がん治療ガイドライン2015年版」「卵巣腫瘍・卵管癌・腹膜癌取扱い規約 病理編 第1版(2016年)」より、内容の更新をするとともに、4タブ形式に変更しました。 2016年02月12日 「3.治療成績」の5年相対生存率データを更新しました。 2014年10月03日 29.癌封じや病気平癒の神社、お寺 (55) 30.患者会 (2) 31.民間療法の研究 (20) 32.おすすめの本 (1) 44.病院情報-関東 (8) 49.医師の情報 (7) 50.症状と対処法 (34) お知らせ (2) コラム (5) ブログ (11) 考え方 (8) 卵巣がんブログの人気ブログランキング、ブログ検索、最新記事表示が大人気のブログ総合サイト。ランキング参加者募集中です(無料)。 - 病気ブログ 卵巣がんの初期にはほとんど症状がない . 2021年3月12日 おなかの話 【胃がんの初期症状をチェック!】医師解説ブログ; 2021年2月5日 おなかの話 【便秘薬のおすすめランキング】ひどい便秘も即効で解消! 2021年2月4日 おなかの話 【強力ポステリザン・ボラザg・乙字湯】痔の解説ブログ! 卵巣がんは無症状のうちに進行する【沈黙の腫瘍】とも言われ、毎年約6000人がかかる病気。4つの初発症状を見逃さないで! 卵巣は腹腔内(お腹の中)にあること、また自覚症状が乏しいことから卵巣がんが発生してもなかなか早期診断が難しいがんです。, 実際に卵巣がんと診断された時にはすでにIII、IV期の進行がんであることが約半数であり、このことからも早期診断が容易ではないことが伺われます。その結果、卵巣がんの罹患数は約8000人/年であるものの、死亡数は約5000人/年と、死亡率の高いがんと言えます。, また近年、ある種の遺伝子(BRCA1/2)の生まれながらの異常があると、乳がんや卵巣がんになりやすいことが判明し(遺伝性乳癌卵巣癌症候群:HBOC)、某有名ハリウッド女優が予防的乳房切除を行ったことでも話題になりました。, 卵巣がんの初発症状には、腹痛、腹部違和感、腹部膨満感、不正性器出血などがありますが、無症状である場合も多いという点が極めて重要です。, 卵巣がんの診断は、超音波検査、血中腫瘍マーカー検査(CA125など)、画像診断(MRI、CT)を行い、卵巣がんの疑いが強い場合は、早期に手術を行い、摘出したものを病理組織検査することにより、卵巣がんの診断が確定します。, 言い換えれば、手術等により細胞や組織を取ってこなければ、卵巣がんの確定診断はつきません。さらに卵巣がんは組織型(顕微鏡で見たがんの顔つき)が非常に多彩で、それぞれの組織型により、がんの進行する速さや、抗がん剤の効きやすさなどが大きく異なり、また血栓塞栓症を併発することが多い組織型があるなど、しばしば治療方針に大きな影響をおよぼします。, 卵巣がんに対する治療は、手術療法と化学療法(抗がん剤治療)の集学的治療となります。, 前述のように卵巣がんが疑われる症例では、まず手術を行い、卵巣腫瘍の確定診断と良性か悪性かの診断を行い、そして病巣を完全に摘出または最大限に腫瘍を減らすように摘出します。, 卵巣がんの基本術式は、子宮全摘出術、両側付属器(卵巣と卵管)摘出術、大網切除術です。また卵巣がんの治療にあたっては、進行期が予後と強く関連することが明らかになっています。, そこで手術にあたっては正確に進行期を決定する目的で、基本術式に加えて後腹膜リンパ節(骨盤リンパ節および傍大動脈リンパ節)の郭清(または生検)、腹腔細胞診、腹腔内各所の生検を行います。, 卵巣がんは早期のうちから腹腔内に病巣が進展することがあることから(腹膜播種とよびます)、本来卵巣が存在する骨盤内だけでなく腸管や他の腹腔内臓器、さらに横隔膜まで進展することがあります。, そのような場合、腸管を合わせて摘出したり、肝臓や脾臓や横隔膜の一部を切除するなど、摘出する臓器が広範囲におよぶことがあります。特に腸管を合併切除した場合は、人工肛門が必要になることもあります。このような徹底的な腫瘍減量手術は、非常に身体に負担の重い(侵襲の大きい)手術と言えます。, しかしながら、卵巣がんの予後は、初回手術後に残存する腫瘍(手術で摘出できなかった)の最大径が1cm未満になることとも強く関連します。よってわれわれは進行卵巣がんに対しては、最大限に病変を摘出するように精一杯努力します。, 一方、卵巣がんの診断時に全身状態が非常に悪く(お腹に大量の水が貯まるなど)、徹底的な腫瘍減量手術に耐えられない患者さんがしばしばいらっしゃいます。, その場合は、無理に手術を行うことにより、生命予後を悪化させる可能性があるので、抗がん剤治療を先行させ(これを術前化学療法と言います)、数コース投与して病勢を制御した後に、徹底的な腫瘍減量手術を行う場合もあります。, 手術後、早期がんの一部を除いて化学療法(抗がん剤治療)が必要です。卵巣がんに対して最初に使用される抗がん剤は、タキサン製剤とプラチナ製剤の併用療法です。, パクリタキセル(T)とカルボルラチン(C)の併用療法(TC療法)が標準治療です。パクリタキセルの投与法を改良した治療法(dose dense TC療法)や、パクリタキセルの代わりにドセタキセル(D)を併用した療法(DC療法)が行われる場合もあります。, ベバシズマブは抗血管新生作用を持つ分子標的薬ですが、平成25年11月に日本においても卵巣がんの保険適応が追加され、ようやく日常臨床で使用できるようになりました。進行した卵巣がんの場合、TC療法にこのベバシズマブ(Bev)を併用する治療法(TC+Bev)も行われます。, また卵巣がんのうち、10歳代~20歳代の若い女性に見られる悪性胚細胞腫瘍の場合は、ブレオマイシン(B)、エトポシド(E)、シスプラチン(P)の併用療法(BEP療法)が標準療法です。, 化学療法では、骨髄抑制とよばれる血液毒性(貧血、白血球や血小板が減ること)や、嘔気・食欲低下などの消化器症状、手足のしびれなどの末梢神経障害、アレルギー反応などの副作用が生じます。, そこで化学療法を円滑に受けることができるように、血液毒性を早く改善する薬や制吐剤(吐き気を抑える薬)などを使用して副作用の程度を軽減するように努めます。, 卵巣がんは他の臓器がんよりも、再発する率が高いと言われています。初回治療が終了した後も、厳重に経過観察をする必要があります。不幸にして再発した場合、治療終了からどのくらいの期間を経て再発したか、再発した部位はどこか、再発した病変の個数はいくつか、などにより治療方針が大きく変わります。, などのパターンがあります。さらに、これらの薬剤にベバシズマブを上乗せして投与する場合もあります。, 健康診断で心電図異常を指摘されたら、、、【健康な人ほど、年に一度は健診を受けましょう】, 「足がじんじんします、ピリピリします、痛風ですか?」痛風や尿酸に関してのよくある質問に答えます。, 花粉症の薬が効かない、どうすればいいの?|今、もらっている抗アレルギー薬をまずは正しく、有効的に飲んでいますか?, 初回治療と同様の薬剤(タキサン製剤とプラチナ製剤の併用療法)が再度投与される場合、, プラチナ製剤と他剤(ゲムシタビンもしくはリポソーム化ドキソルビシン)の併用療法を行う場合、, 単剤療法(プラチナ製剤、タキサン製剤、ゲムシタビン、リポソーム化ドキソルビシン、トポテカン、イリノテカン、エトポシド、これらのうちの一種類のみを投与)を行う場合、. caru0704のブログ(卵巣癌1C闘病記) 2021年05月06日 23:35 アッと言う間に1週間が経ってゴールデンウィークが終わりましたね。 とは言え私は、仕事をしている訳でなないので毎日が休みみたいなものなんですが…。 妻の内診を終えて、彼女が着替え終わるのを待たずに診察室にもどってきた医師が私に向かって発した最初の言葉がそれだった。, ガン告知の場面というのは映画や小説などで何度も疑似体験していて、そういうお決まりの展開を見るとプロットが陳腐にさえ思えてくるほどだったが、何の心の準備もないときに現実としてふりかかってくると、ここまでうろたえるものかと思った。, さーっと頭から血が引いて頭の中が真っ白になっていく、あのひどい貧血のような感じとともに、心臓の鼓動が高まるのがわかった。医師の継ぐ言葉が遠ざかっていくのを感じながら、ここで大事なことを聞き逃すのはまずい、と、脂汗をかきながら、呼吸を荒げながら、なんとか正気をもちなおす。, のちに妻の主治医となる県立病院の婦人科H医師は、これは卵巣ガンである可能性が極めて高いこと、これからすぐに詳細な検査をやって、なるべく早くに手術が必要なこと、などを説明した。。。, このブログでは、私たち夫婦が卵巣がんの発見と治療を通じて感じたこと・調べたことを記録として残していく。暫定的にこの最初のポストを2015年1月1日付けとしてそれ以前の記録をまとめ、イベントのあった日にはその日のイベントを記録するという形式でやってみようと思う。すでに忘れかけていることも多いので随時加筆・修正していくことになるだろう。むろん、妻には許可をとってあるし、内容も確認してもらっている。, この病気の診断をうけてからたくさんの本、論文、闘病記などを読んだ。同じ経験をしている人がいることに勇気づけられもしたし、まだまだ足りない情報があるとも感じた。, ある一人の卵巣がん患者とその配偶者の立場から、その記録を公開することで、同じような境遇にあるどなたかの役に少しでも立てれば幸いである。, なお、2月中旬の時点で、妻は手術から順調に回復しており、幸運にも初期&低悪性度(ステージ1a(暫定)の未熟奇形腫グレード1および類内幕腺癌グレード1)という診断であったので、医師のすすめる追加の手術や抗がん剤もやらないと決め(そう判断した理由は追々書いていく)、毎日わたしの実家で両親と一緒に健康的な食事をしながら笑顔で過ごしている。, ガンになっちゃいました、と告白されたとき、友人たちが一番困るのが「声をかけてあげたいが、何をどう言えばいいのか?」ということであろう。これは、その人の置かれた状況や受け止め方、性格によるので画一的な答えはないと思う。しかしひとつだけ言えるのは、がん患者たちは何でもいいから一声かけて欲しいと思っている、ということだ。がん患者は、すでに自分だけが世界から切り離されたような孤独を感じている。だから、病気のせいで距離をおかれたりすると、ますます孤独を深めていくだろう。, しかしその一方で、がん患者のほうにも努力が必要かもしれない。置かれている状況、日常生活の制限、それらをどう受け止めているのか、などのインプットがなければ、友人たちも声をかけにくい。だから、声をかけやすくなるようなきっかけを作っていくことも大事だと思う。状況によっては難しいだろうけれど。。。, 妻の場合、術後の後遺症がないことと明るい性格のおかげで、もはや病気だったことを忘れたかのような日常を過ごしている。心理的にどん底だったのは最初の一週間ぐらいで、そこからは急速に持ち直している。とはいえ、がんというのは生活習慣病だから、今までと同じ生活に戻ってしまうことイコール再発リスク激増だから、食生活や冷え対策など日常を根本的に見なおしてきている。このあたりについては追々書いていこうと思う。, もちろん、未来の心配が消えてなくなることはない。けれど、告知から手術を経てたった3-4週間ほどでほとんど以前と変わらない毎日を取り戻せたのは、ちょっと意外な発見だったかもしれない。, アメリカに引っ越すことが決まった2005年頃、30歳にさしかかっていた私たち夫婦は、日本にいるうちにひととおり健康診断を受けておこうということで、人間ドックや歯科検診などを受診していた。結果はほとんど全てにおいて健康体そのものだったのだが、唯一、妻が一人でいってきた婦人科検診だけ, とのことだった。その口ぶりから、まぁ大したことではないんだろうなと理解した。詳しいことは記憶にはないが、当時の自分の行動パターンを考えると、おそらく「子宮筋腫」で検索してみて、うん、たしかに大したものではなさそうだな、と安心していたのだろう。, 渡米した後も、ときどきOB/GYNでマンモグラフィやパップスメアなどの婦人科検診をうけたが、そのたび「子宮になにかあるけど小さいので経過観察」と言われていた。このとき正確には「子宮」と言われたのか「卵巣」と言われたのか、記憶も記録も残っていない。当時はまだ何でもかんでも紙をスキャンして電子ファイルする習慣がなかった。ひとつだけはっきりしているのは、同じようなことを言われたから、あぁあれのことね、という予断が働いてしまい、詳しく診断内容を吟味することもなかったということだ。当時はまだ英語にも慣れておらず、とくに専門用語の多い医療英語にはできれば近づきたくなかったというのもあっただろうが、このことをのちに後悔することになる。, そしてサンフランシスコからラスベガスへと引っ越してしばらく経った2014年の2月、妻が体調を崩し、39度をこえる高熱を出したのでインフルエンザかもしれないとUrgent Careに駆け込んだ。そこで医師は横になった妻の腹部を指圧していき、右下腹部を押したときに痛がることに気がついた。再確認するように左下腹部を押してもなんともないのに、右下腹部をもう一度おしたらやっぱり痛がった。「Oh no」とうなった医師は、これはAppendicitis(虫垂炎)の可能性があるからER(救急病院)へ行け、と言った。, ERでは、あまり重病には見えない患者たちがたくさんいた。その順番待ちで数時間待たされたのち、診察台の上で大量の免責文書にサインさせられた。私が付き添っていたから良かったものの、高熱で意識が朦朧としている患者に正常な判断力が期待できない場合どうするのだろうとふと気になった。そして、CTスキャンを撮るため1リットル近くはあろうかという毒々しい黄色の造影剤を1時間かけて飲めと言われた。その拷問のような仕打ちのあと、さらに2時間ほど待たされてCTを済ませると、結果を手にした医師は早口に言った。, 「これは虫垂炎ではない、発熱の原因は不明である、ついでながらCTにはOvarian Cyst(卵巣嚢胞)が写っているからOB/GYNで精査してもらえ、ではさようなら」, ちょっと待ってくれ今回の診察の目的は高熱で苦しいから来たのであってこれでは何も解決になってない、せめて薬ぐらい出してくれないのか?と食い下がると、ちょっと困ったような顔をして, 「うちで出してもいいけど、すごく高いよ。そのへんの薬局で買ったほうがいいんじゃない?」, と、結局は追い返されたのだった。幸い、熱は翌日には下がったのだが、延べ6時間ほど待って待って待たされて何も解決しなかったどころか診察エリアが寒くて変なものまで飲まされてむしろ体調が悪くなって帰ってきたそのERから後ほど届いた請求が、保険前で約$20,000(約200万円)、保険後でも約$3,500(約35万円)だった。言いたいことは色々あるが、アメリカの医療制度がいかにぶっ壊れているかを愚痴るのがこのブログの趣旨ではないので割愛する。, 話をもどすと、先ほどのCTの結果には、4.6 x 3.5cmのOvarian Cystが写っているとの所見があったのだが、ここでも「あぁはいはい、例の子宮筋腫ね」という予断が介入してきて、Ovarian=卵巣、Cyst=嚢胞という記述の食い違いについてなんとなく感じた違和感も、すぐに忘れてしまったのだった。, その翌月から、妻は近所にある日本人が経営する居酒屋で働くようになった。それからしばらくして、仕事の疲れがとれない、腰がいたい、歳かな?などとよく口にするようになった。もともとひどかった生理痛もさらに悪くなってきているようだった。そして半年ぐらいした10月頃、ニューヨークへの引っ越し準備のため仕事を辞めて、彼女の父親の三回忌のため帰省した。そのときにもすでに体の異変は起きていたはずなのだが、会っていた地元の友人や親族もだれ一人としてその変化には気づかなかった。, 10月末にアメリカへ戻ってきた頃から、異変は目立つようになってきた。妻は太っていないのだが、おなかだけがぽっこり出てきていることを気にするようになった。11月に入ってから、腹部の痛みを訴えるようになった。子宮筋腫が悪くなってきてるのかもしれない、ということで、婦人科の病院を探したのだが、なんともタイミングの悪いことに、アメリカ版の皆保険制度であるオバマケアが混乱を極めている当時、入っていた医療保険が11月1日から勝手に切り替えられ、自由に病院を選べなくなっていた。, 私たちが入っていた保険会社は最大手のひとつであるAnthem Blue Cross Blue Shieldだったのだが、自由に病院を選べるPPOというプランから、保険会社のネットワーク内の病院にかからないと一切保険でカバーされないHMOというプランに強制的に切り替えさせられており、PPOに戻すには2015年1月を待たねばならないという。ちなみにこれはとんでもないことで、のちにAnthemは訴訟を起こされることになるのだが、今すぐ医療サービスを必要としている私たちにとってはそれどころではなかった。CTスキャンだけで$20,000ドルの保険前請求という恐怖を経験した私たちにとって、保険なしで手術まで受けたらとんでもないことになるのは容易に想像がついた。, HMOの狭い選択肢の中からなんとかネットワーク内の婦人科病院を見つけ出し、保険のことについて何度も確認したのち、3週間後の予約をとりつけた。, そしてその予約日が迫った2日前になって、その病院から「やっぱりその保険では使えない」と電話があった。なぜ3週間も待たせてから連絡したのか、もっと早くに教えてくれなかったのか、と食い下がったが、もうどうにもならない。, 12月に入ってから、さらに腹痛はひどくなってきていた。左下腹部にしこりがあって痛かったのが、だんだん真ん中へと移動しているようだった。頻尿になり、2-3時間おきにトイレに行くため、あまり熟睡できず、睡眠不足が続くようになった。Advilというアメリカで最も一般的な痛み止め(イブプロフェン200mg)の薬を毎日飲むようになった。, さらにいくつもの病院をまわった。何時間も電話をかけてまわったが新規に患者を受け付けているプライマリドクター(かかりつけ医)が一人もみつからなかったのと、まずはすぐにでも超音波で何が起きてるのかを診て欲しかったので、保険会社に問い合わせてネットワーク内のUrgent Careのリストをダウンロードした。そのリストに入っていて口コミサイトでの評判も悪くないところを順に片っ端から妻を連れてまわったが、最初のところでは保険証を見せるやいなや、けんもほろろに「うちでは扱ってない」と門前払いをくらった。そんなことはない、リストに入っている、と食い下がったが無駄だった。こういうときのアメリカ人の人を見下すような態度の冷たさといったら殺意を覚えるレベルである。, 次に薬局チェーンWalgreensに付属しているwalk-inクリニックに行ってみると、そこでは初めて同情を示してくれ親身に相談にのってくれるドクターと出会えたのだが、ここでは超音波診断ができないということで、近所のUrgent Careのリストを「ここがいいと思うわ」と下線をひいて渡してくれた。しかし、保険会社のUCリストとつきあわせてみると、そこの名前はない。だめもとでそのUCに行ってみると、今度は逆に「この保険なら使える」と言われた。しかし、保険まわりのトラブルにはうんざりしていたので、「念のため保険会社に電話して確認して欲しい」と頼むと、「忙しいのでそんなことはできない」とあっさり断られた。, すごく悩んだが、受付の口約束だけを頼りにはできないと判断し、結局またリストから次の候補をあたることにした。すると、以前に虫垂炎の件で訪れたUCの名前が入っていることに気がついた。ようやく救われた、ここなら。。。と思い、駆け込んでみると、受付の人たちが妻の具合の悪そうな様子をちらっとみて、何やら奥で話し合ったあと「大きな病院に直接いったほうがいい」と、以前にERで行った病院の名前を出してきた。これは、今にして思えば重大な病気の可能性を考えて責任を回避するための行動だったのかも知れない。, もう疲労困憊でクタクタになっていたが、それでも何とかその病院の婦人科に駆け込んでみると、すぐに診てもらうにはERに行くしかない、とまたしても門前払い。そこのERには何もかもイヤな印象しか残ってないので、まるっきり振り出しに戻ってしまったことに絶望的な気持ちになりつつあった。, そこからは時間との勝負だった。なんとか年末の大晦日に到着するフライトがとれたが、それまでの2週間はひたすら耐えるしかない。, 妻の具合は日に日に悪くなっていき、痛みはAdvilを規定用量の倍、2粒を4時間おきに飲み続けなければいけないほどになっていた。腹部の膨満感もピークで、妊娠四ヶ月ぐらいにお腹がふくれあがっていて、食べ物が喉を通りにくくなっていた。夜はベッドで横になって寝ると足の付根に激痛が走るようになり、ソファで座った姿勢のまま寝るようになった。さらに頻尿もひどくなり、1時間おきにトイレに行くのでほとんど眠れない状況が続いた。, そしてようやく迎えた大晦日、乗り継ぎ含めて延べ16時間ちかくのフライトの後、さらに4時間かけてうちの実家へ。私たちの不安を体現したかのような極寒の風雨が吹きすさぶ夜だった。, 到着後、てばやく夕食をすませてから県立病院の救急外来へ駆け込んだ。年明けのカウントダウンはその待合室で迎えた。むろん、こんな時期に正規の婦人科医がいるはずもなく、診てくれたのはいかにも研修医といった感じの若い医師だった。超音波・CTをとって、「子宮というよりは卵巣じゃないですかねぇ」と言われたが、さほど確信がある様子でもなく、いずれにせよ病院側の体制として今すぐどうこうできる状況ではないので、正月明けの1月5日にまた来てください、ということになった。それからの4日間は人生で最も長く感じた4日間だった。, 腹部の膨満感のため、こたつに入った姿勢すら維持できず、実家にあったロッキングチェアーに座って、向かいに置いた事務椅子に足をのせた姿勢でうとうと眠っていた。木造一戸建てで底冷えのする寒さの中、二枚の電気ひざ掛けをロッキングチェアーの上と下からサンドイッチにして体温が下がらないようにし、1時間おきにトイレへ行きつつ、長い長い夜をやりすごしていた。, そして迎えた1月5日、朝一番で母親に車で送ってもらい、県立病院へ向かった。やっと医者に診てもらえる。そのことのありがたさが身に染みた。, 診察室に入って、経過観察中の子宮筋腫があること、おそらくそれが悪くなっていること、アメリカから一時帰国してきていることなどの経緯を話し、すぐに内診となり、ここで冒頭のH医師のセリフを耳にすることになったのである。, 驚くべきは、確証バイアスの強固さと怖さである。これだけ症状が急速に進行していく情況証拠がそろっていたにもかかわらず、私は一度も妻の症状が「がん」である可能性など考えず、良性疾患だと信じて疑わなかった。妻自身は、2年前に父親を胃がんで失っていることもあり「ひょっとして。。。」と感じていたということを知ったのはずいぶんしてからのことである。, 私は、うすうす悪い予感がありながらそれをかき消すようにふるまっていた、というのではなく、本当に医師から告知をうけるまで、その可能性を意識したことがなかった。「人間は見たいと欲する現実しか見ない」というユリウス・カエサルの言葉が、絶対的な重みをもって感じられた出来事だった。, 初診のとき、H医師のコンピュータ画面には「卵巣Car疑い」という大晦日の研修医からのコメントがのっていた。それをみてもなお、私は「卵巣じゃなくて子宮でしょ。Carって何?CancerとかCarcinomaってこと?これだから研修医は。。。」などと思っていたのである。, 自分のことをそれなりに理性的な人間であると自認していた私にとって、このときの完璧なまでに非論理的でディフェンシブな自分の心の働きは今でもうまく飲み込めていない。もしかしたら人間は、潜在的に底なしの恐怖を感じている可能性に関しては、無意識下に徹底して思考から排除するようにできているのだろうか。, 過度の心配性もよくないが、良性だと強く信じ込んだために早期発見のチャンスを見逃すリスクもある。良性疾患の経過観察になっている人は、検診を欠かさないようにしてほしい。, ovarianさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog
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