空冷ポルシェのエンジン音をきいて昔の恋人?ポルシェ964カブリオレを思い出した。
秋晴れのツーリングで久しぶりに空冷ポルシェと一緒に走った。
コンディションのいいフラット6サウンドを聞いて、今は手元にないグランプリホワイトの964カレラ4カブリオレの写真を
探してちょっとだけ思い出にふけってみた。
彼女は1991年生まれのグランプリホワイトの964カレラ4カブリオレ。
ボクの所にやって来た時はワンオーナーで走行距離がわずか15,000kmという奇跡の個体。
そしてボクは3年あまりで15,000kmを彼女とすごした。
今のポルシェに比べれば圧倒的に小柄で、なんといってもフトモモと言われるフロントフェンダーがセクシー。
また丸めのお目目がとてもチャーミング!(今のクルマはほとんど四角い目をしてる)
個人的にはグラマラスなターボボディよりスレンダーなカレラボディが好み。
エンジンは小柄なボディサイズには似合わず3.6Lもあり、リアのタイヤ後ろにレイアウトされたRR(リアエンジン・リアドライブ)。
夏の暑さが苦手で、冬場は寝起きは体があたたまるまでは気を使いながら走らなければならない。
ボクは朝一番にエンジンをかけるとき「今日もよろしく」と声をかけて息を整えてイグニッションキーをひねるのが習慣になった。
それは今のALPINAに乗り換えてからも続いている。
そしてこの964から量産車として初めて採用された4輪駆動のポルシェ。
組み合わされるトランスミッションは5スピードのMT(マニュアルトランスミッション)で
250馬力のこのエンジンを自在にコントロールすることができた。
トランスミッションに関しては今はツインクラッチという優れた技術があるが、クルマを操ると言う意味ではボクはMTが好きだ。
この写真は神戸の旧居留地で朝早くに撮った写真だけど、このクラッシックな佇まいは神戸の街(都会にも)すごく似合うと思う。
そしてフルノーマルのポルシェのこの車高のバランス、そして今の水冷ポルシェでは絶対にできないこの小さなヒップラインがとてもセクシーだ。
この写真は初夏の湖北のメタセコイア並木での一枚。
奇跡的に対向車や人もいないメタセコイアで木漏れ日の中でのお気に入りのショットです。
もうお金を出してもたぶん二度と手に入れることができないなろうなと思いながら、このクルマとの出会いが
素敵な思い出として記憶の中にいつまでもつづいている。
そしてスポーツカーとの接し方やオープンカーの楽しみを教えてくれた964に心から感謝している。
ボクにとってポルシェ964カレラ4カブリオレはそんな大切な一台です。